謙遜と自己否定の境界線。遠慮がちだけど重たくなる会話、その理由を見つめます。

こんにちは、コサツくんです。
「いや、私なんて全然だよ」
「そんな、私にはムリムリ…」
そんなふうに、自分を下げるような言い方をする人っていますよね。
一見、謙遜してるようにも聞こえるけど、何度も続くと「ちょっと重たいな…」って感じることも。
この記事では、「私なんて…」が口ぐせの人が、ほんとうはどんな気持ちでそう言っているのかを、やさしく考えていきます。
「私なんて…」は謙遜?それとも自己否定?
まず最初に思い出してほしいのは、「謙遜」と「自己否定」は似てるようで、ちょっと違うってことです。
- 謙遜:自分のことを控えめに言って、相手への敬意を見せること。
- 自己否定:自分には価値がないと思ってしまうこと。
だから、「私なんて…」という言葉も、場面や言い方によって印象が大きく変わってくるんです。
「私なんて…」と言う人の心の中にあるもの
じゃあ、どうしてそんなふうに言ってしまうのでしょう?
いくつかの心理が考えられるんです。
- 自信のなさ
→「どうせ私なんてダメだから」と、先に自分を下げておくことで、傷つかないようにしていることがあります。
- 評価されるのがこわい
→褒められたり期待されたりすると、プレッシャーを感じてしまう人もいるんです。
- 嫌われたくない気持ち
→「出しゃばってると思われたくない」「目立ちたくない」と思ってる人も多いんですよ。
- 優しさの裏返し
→実は、相手のことを立てたいという思いから、自分を低く言っている場合もあるんです。
でも、なぜ“重たく”感じるの?
たとえば…
- 「そんなことないよ!」って毎回フォローしなきゃいけない
- 褒めても否定されてしまって、会話が続きにくい
- 聞いてる方が気をつかって、疲れてしまう
こんなふうに、「私なんて…」が何度も繰り返されると、周りの人が“気をつかわされる側”になってしまうこともあるんです。
人間考察:その言葉の奥にある「気づかれない痛み」
「私なんて…」って口にする人の中には、自分を見失いかけている人もいるかもしれません。
本当は「認められたい」「受け入れてほしい」という思いがあるのに、そのまま言うのがこわい。
だから、あえて自分を下げてしまうんです。
でもその言葉には、「本当はちょっとだけ、自信を持ちたい」「でも怖い」という繊細な気持ちが隠れてるんだよね。
じゃあ、どうしたらいいんだろう?
自分の中の「自己否定っぽさ」に気づけたら、少しずつ変えていけるかもしれません。
たとえば…
- ×「私なんて全然ムリだよ」
- ○「ちょっと自信ないけど、やってみるね」
- ×「私なんかにできるわけない」
- ○「まだ慣れてないけど、頑張ってみたいな」
こんなふうに言い換えるだけで、周りの人も「応援したい!」って思えるんです。
そしてなにより、自分自身も少しずつ前向きな気持ちになっていけます。
さいごに
「私なんて…」の中には、誰にも見せたことのないような不安ややさしさがつまっていることがあるんです。
だからこそ、その言葉を聞いたときは、あたたかく見守ることも大切ですし、自分がつい口にしてしまうときは「本当はどう感じてる?」って自分の心にそっと聞いてみてくださいね。
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