
こんにちは、コサツくんです。
今回は、ちょっと気になる言葉のクセについて考えてみようと思います。それは──
「関西出身じゃないのに、関西弁を使う人」について。
LINEやSNSで「~やねん」「せやな」「なんでやねん」みたいな言い回し、よく見かけるようになりましたよね。
でも、それがなんか… “わざとらしい” “似合ってない“ って思われてることも、あるみたい。
この記事では、そんな「エセ関西弁」を使う人の心理と、それに対するリアルな声を一緒に見ていきましょう。
そもそも「エセ関西弁」ってなに?
「エセ関西弁」とは、関西出身ではない人が関西弁を使っている状態のこと。
たとえば…
- 「それ、ほんまやん」
- 「~やねん」
- 「せやな~」
こういった表現を自然に会話やテキストで使っていると、「あれ?この人、関西出身やっけ?」ってなりますよね。
でもよくよく聞いてみると、東京育ちだったり、むしろ東北だったり。
そしてこの現象、実は若者の間ではけっこう“あるある”。
特にSNSやLINEなど、ノリ重視のコミュニケーションが中心になると、関西弁が登場する頻度がグッと増えます。
なぜ使う?エセ関西弁の6つの心理
さて、それではなぜ関西弁を使いたくなるのか。そこにはいくつかの心理が隠れていそうです。
① 関西弁への憧れ
関西弁って、なんかオシャレでおもしろく聞こえる。
これは多くの人が思ってることみたい。
実際、CanCamの調査では、「憧れる方言ランキング」で大阪・京都・福岡が上位に。
関西弁=人気者、みたいなイメージがあるんですね。
「関西弁って、しゃべれるだけで面白い人っぽく見えるよね!」(大学生・女性)
こういう感覚、なんとなく分かるかも。
② 言い回しが柔らかい
たとえば、「~だから」っていうよりも「~やから」の方が、ちょっとやさしい感じがしませんか?
「無理だから」 → 「無理やから~」
「帰ろうよ」 → 「帰ろか~」
この微妙なニュアンスの違いが、「かわいい」「親しみやすい」と感じられるポイントなんです。
③ 無意識で使ってしまう
「気づいたら使ってた」というパターンもあります。
友達が関西弁っぽい話し方だった
好きな芸人やYouTuberの影響
よく見るドラマやバラエティ番組のせい
これは心理学で言うところのミラーリング。人は仲良くなりたい相手の言葉やしぐさを、ついマネしてしまうものなんです。
④ ノリとテンションでつい…
ボケとツッコミが日常に浸透している関西文化。その「ノリ」が感染するんです。
「友達がボケてきたから、『なんでやねん!』って返したら、自分でもツボってしまって(笑)」(20代・男性)
関西弁って、テンポ感があってリアクションに使いやすいんですよね。
⑤ 癖になっている
はじめは冗談だったのに、いつの間にか口癖に。
芸人さんの真似だったのに、自分の中で定着してしまった…なんて人も。
「推しが関西弁でさ~、ずっと真似してたら普通に使うようになった(笑)」
(10代・女性)
「ふざけ→癖化」って、あるあるです。
⑥ メディアの影響力
テレビやYouTubeで活躍する芸人の多くが関西出身。つまり、日常的に“関西弁に触れる機会”が多すぎるんです。
ツッコミの「なんでやねん!」なんて、もう全国共通語といっても過言ではないかも。
体験談:「気づいたら関西人っぽくなってた」
実際に、東京生まれ・東京育ちの女性がこんな話をしてくれました。
「関西出身の彼氏と長く付き合ってたから、気づいたらLINEでも関西弁になってた(笑)」
「周りから“関西人?”って聞かれるけど、もう直せなくなってる…!」
このように、周囲の影響+環境+時間の経過で自然に“エセ関西人化”することもあります。
女子のホンネ:「正直ウザい」「でもちょっとアリ」
CanCamのアンケートでは、こんな意見が。
60%の女性:「嫌い」
- 「本場じゃないのに使ってるのが違和感」
- 「ちょっと滑稽に見える」
- 「関西弁をバカにしてる感じがする」
40%の女性:「アリ」
- 「ノリで使うなら全然OK」
- 「関西弁って可愛いし」
- 「使いすぎなければ気にならない」
つまり──
“やりすぎなければセーフ”ってことかもしれませんね。
考察:なぜ人は方言をマネしたがるのか?
ここからはちょっと深掘りしてみます。
人が他人の話し方をマネする理由って、実はすごくシンプルで、それは…
- 「仲間になりたいから」
- 「好かれたいから」
方言って、“その土地のアイデンティティ”でもあるから、それを使うという行為には仲間意識や憧れ、承認欲求が絡んでいることが多いんです。
だから、「親しみやすく見られたい」とか「面白く思われたい」と思って、自然と関西弁が出てしまう。
それってある意味、自分の見せ方を調整しているとも言えますね。
ただし、やりすぎると“逆効果”になることもあるので、バランスが大事です。
まとめ:関西弁は魅力的。でも“使い方”が大事
関西弁って、本当に魅力的な方言。
ユーモアもあって、親しみもあって、全国的に人気があるのも納得です。
でもその一方で、
- 「わざとらしい」
- 「違和感がある」
- 「バカにしてるように見える」
といったマイナスの印象を与える可能性もあることは、ちゃんと意識しておきたいところ。
結論としては──
“ノリで軽く使う”のはOK。でも、やりすぎ注意!
ということになりそうです。
言葉って、文化そのものでもあります。
だからこそ、敬意をもって接することが大事なんじゃないかな、とコサツくんは思います。
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